お金は大事ですよ、という話をすると、必ず
「お金があったら幸せになれるんですか?」
というめんどくさいことを聞いてくる人がいます。
いや、正確には聞いてきたんじゃないですね。断定してるんです。お金で幸福は買えないと。
あったり前やん!しょーもないこと言うな!
で終わりにしたいところですが、あまりにも同様の考えをする人が多いので、なぜ「お金では幸せになれない」論がなぜバカバカしいかについて書いてみたいと思います。
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お金っていうのはですね、現代社会で生きていくために絶対に必要なものなんですよ。自給自足と物々交換で成り立っていた時代とは違って、いまでは衣食住、移動、子育て、人付き合い、働くことにさえお金がかかります。
それは別に悪いことではなくて、高度に発達した文明社会で、便利にスピーディにモノやサービスを交換するために、誰が相手でも信頼して交易をする手段としてお金があるのです。
だって、本来誰が作ったか分からないパンなんて口にしないでしょ?でも買ってきたパンを何の違和感なく食べることができるのは、お金が信頼できるものとして仲介してくれているからです。
このように、お金は私たちにとってもはや「なくてはならないもの」です。
「なくてはならないもの」 と 「自分を満たすもの」 。
これって全然違う話だと思いませんか?
たとえばお金の他になくてはならないものには、「水」がありますよね。
「水が十分にあったら幸せになれるんですか!?」
なんて真顔で聞いてくる人がいたらちょっと引きますよね。
同様に、
「空気があったら幸せになれるんですか!?」
「栄養があったら幸せになれるんですか!?」
「血液があったら幸せになれるんですか!?」
こんなの盛り上がった飲み会の席で言おうもんなら全員ドン引きでつまみ出されますよ。
◇
お金は生きていくために必要なものであって、幸福を満たすためのものではありません。
幸福を満たすものはひとそれぞれ違って、どうやったら自分が幸せになれるかなんて各自で考えてください。
関係のない話を持ち込んでお金を役に立たないみたいに言うなんて、お金にしてみたらとんだとばっちりです。
八つ当たり、イクナイ。