2015年5月12日火曜日

譲ってもらった席には座ることにした




4月に3か月児を連れて東京に行った時の話。

昔ちょっと住んでたこともあるし、子連れで行くのもはじめてではない。
あいかわらずアホみたいに人が多い、アホみたいな街だ。
きっと住んでいるのもアホばっかりに違いない。


東京で子連れの電車移動したというと、

「みんな冷たかったんじゃない?」
「席ゆずってもらえた?」
「泣いたらにらまれなかった?」

と心配される。


ところが、抱っこひもで移動する私に、みんなフツーに親切だった。

席は譲ってもらえるし、
赤ちゃんはあやしてもらえるし、
重い荷物をはこんでくれた人もいた。

東京は子連れに冷たいというのは、地方発の都市伝説ではなかろうか。


で、電車で席を譲られる話だが。

私はいつも電車で座らない。
子連れだろうが子連れじゃなかろうが、昔から座る習慣がない。
普段は車生活だし、たまに乗るときもよほどガラガラで立っていると不自然というくらいじゃないと座らない。
足腰強いからあんまり疲れないし、真横に他人がいるところで座るのがイヤなんだ。
あと、立ってゆれている方が赤ちゃんが泣かなくていいという理由もある。

しかし抱っこの赤ちゃん連れだとさすがに目立つのか、いろんなひとがどうぞどうぞと席をゆずってくれる。
そこで「イヤ、いいです」と断ると、その人は「あ、そうすか・・・」と自分の席にもどることになる。

いかにも気まずそうだ。
親切にしてくれた人に気を使わせてどうする。

中にはすごすごと座りなおすのが嫌なのか、そのまま立っている人もいる。
すると席がひとつ開くのだが、近くに子連れがいるせいか誰も座らない。
不自然に空いたままの席が、妙な存在感をはなちながらそこにある。
これまた気まずい。


これはいかん、とおもった。


私が断ったばかりに、その人は「せっかく子連れに席を譲ろうとおもったのに、こんな気まずい思いをするくらいなら、いっそ寝たふりでもして二度とゆずったりするもんか!」と心に決めてしまうかもしれない。

もしくは、

私が座らなかったせいで空きっぱなしの席を見て、「私(俺)だって座りたいのに子連れが近くにいるせいで座れないじゃないか!子連れムカつく!」と思う人がでてくるかもしれない。

そんな人が1人、また1人と増えていくと、ますます子連れに優しい人が減って、他の子連れの人達に迷惑をかけてしまう・・・!


というわけで、これからは席を譲られたら座ろうと思う。
ステキな笑顔でありがとうと言って、譲ってくれた人がやってよかったと思う、見ている人も気分がいいような風景を作ろうと思う。

ぶっちゃけ立っていた方が居心地がいいんだけど、そんなことはおくびにもださず、赤ちゃんは泣かないよう貧乏ゆすりでもしてこっそりあやし、圧迫感のある座席に快適そうに座っているふりをしようと思う。

そうすれば子連れに優しい社会になるはず。
他の座りたい子連れの人たちのために、あたし、がんばる!



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